2017年3月31日決算 株式会社ブックファースト 第21期決算公告と本屋の売上・店舗数ランキング

こんにちは。totです。

株式会社ブックファーストの決算公告が発表されておりました。 ブックファーストは大阪に本社を置き、全国に41店舗を展開している書店です。

 

株式会社ブックファーストの決算公告

代表取締役社長 庄司和人

 

当基純利益:400万円

利益剰余金:- 9,300万円

 

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日本の本屋 店舗数ランキング

 

ブックファーストの利益は400万ということであるが、現在日本全国での書店の店舗数ランキングを見ていきたいと思います。

 

特に地方の企業は、書店のみでなく、様々なフランチャイズを行っていることもあるので、純粋な書店のみでのランキングを作るのは難しいということはご了承頂きたい。さらに面白いのが、書店の店舗数と売上高は必ずしも一致しないことである。また展開する地域で大きく差があるわけでもなく、全国に散らばっていることも特筆すべき事項としてあげられよう。

 

【書店 店舗数ランキング】

順位 書店名 本社所在地 店舗数 売上高
(百万円)
1位 未来屋書店 千葉県 339 50,718
2位 宮脇書店 香川県 261 26,296
3位 くまざわ書店 東京都 213 22,440
4位 文教堂 神奈川県 199 31,493
5位 ジュンク堂書店 東京都 93 50,310
6位 三洋堂書店 愛知県 89 25,252
7位 明屋書店 愛媛県 84 13,788
8位 明林堂書店 大分県 75 16,399
9位 リブロ 東京都 69 21,102
10位 紀伊國屋書店 東京都 68 107,172
11位 トップカルチャー 新潟県 67 33,884
12位 アミーゴ書店 大阪府 56 5,800
13位 平和書店 滋賀県 46 8,700
14位 有隣堂 神奈川県 45 50,194
15位 精文館書店 愛知県 44 19,337
16位 文真堂書店 群馬県 43 15,900
17位 ブックファースト 大阪府 41 18,000
18位 啓文堂書店 東京都 37 8,198
19位 フタバ図書 広島県 36 35,223
20位 三省堂書店 東京都 34 24,158

 

 

 

日本の本屋 売上ランキング

 

上記の店舗数ランキングを元に、売り上げランキングで並び直しを行うと以下のようになります。

 

【書店 売上げランキング】

順位 書店名 本社所在地 店舗数 売上高
(百万円)
1位 紀伊國屋書店 東京都 68 107,172
2位 未来屋書店 千葉県 339 50,718
3位 ジュンク堂書店 東京都 93 50,310
4位 有隣堂 神奈川県 45 50,194
5位 フタバ図書 広島県 36 35,223
6位 トップカルチャー 新潟県 67 33,884
7位 文教堂 神奈川県 199 31,493
8位 宮脇書店 香川県 261 26,296
9位 三洋堂書店 愛知県 89 25,252
10位 三省堂書店 東京都 34 24,158
11位 くまざわ書店 東京都 213 22,440
12位 リブロ 東京都 69 21,102
13位 精文館書店 愛知県 44 19,337
14位 ブックファースト 大阪府 41 18,000
15位 明林堂書店 大分県 75 16,399
16位 文真堂書店 群馬県 43 15,900
17位 明屋書店 愛媛県 84 13,788
18位 平和書店 滋賀県 46 8,700
19位 啓文堂書店 東京都 37 8,198
20位 アミーゴ書店 大阪府 56 5,800

 

 

紀伊國屋書店について、なぜ店舗数が少ないのにも関わらず、これだけの売上をあげられているのでしょうか?

 

2位の未来屋書店との比較で考えてみましょう。

 

まず、2位の未来屋書店ですが、こちらの書店はイオングループの書店となっています。すなわち、メインのビジネスはイオンが展開している商業施設(ショッピングモール)への出店となります。

 

したがって、自ずと店舗数が増えていくことになります。さらにショッピングモールは基本テナントで売上を稼ぐことになるので、あまり書店として大きな面積を取ることはできません。したがって、1店舗あたり売上高はそこまで大きくならないのだと考えられます。

 

一方の紀伊國屋書店ですが、実は紀伊國屋書店は書店以外にも大学や官公庁といった大口のお客さんを持っています。大学や官公庁は図書費の予算を持っており、そこに紀伊國屋書店の営業マンが行き、所定の図書を購入してもらう…この売上と利益が結構大きいと推察できます。また、単純に書籍を購入してもらうだけでなく、図書館システムの導入や、近年では図書館の運営なども担っているようですので、そういった売上が未来社書店との売上の違いを生み出していると考えられます。