こんにちは。totです。
株式会社ブックファーストの決算公告が発表されておりました。 ブックファーストは大阪に本社を置き、全国に41店舗を展開している書店です。
株式会社ブックファーストの決算公告
代表取締役社長 庄司和人
当基純利益:400万円
利益剰余金:- 9,300万円
日本の本屋 店舗数ランキング
ブックファーストの利益は400万ということであるが、現在日本全国での書店の店舗数ランキングを見ていきたいと思います。
特に地方の企業は、書店のみでなく、様々なフランチャイズを行っていることもあるので、純粋な書店のみでのランキングを作るのは難しいということはご了承頂きたい。さらに面白いのが、書店の店舗数と売上高は必ずしも一致しないことである。また展開する地域で大きく差があるわけでもなく、全国に散らばっていることも特筆すべき事項としてあげられよう。
【書店 店舗数ランキング】
順位 | 書店名 | 本社所在地 | 店舗数 | 売上高 (百万円) |
1位 | 未来屋書店 | 千葉県 | 339 | 50,718 |
2位 | 宮脇書店 | 香川県 | 261 | 26,296 |
3位 | くまざわ書店 | 東京都 | 213 | 22,440 |
4位 | 文教堂 | 神奈川県 | 199 | 31,493 |
5位 | ジュンク堂書店 | 東京都 | 93 | 50,310 |
6位 | 三洋堂書店 | 愛知県 | 89 | 25,252 |
7位 | 明屋書店 | 愛媛県 | 84 | 13,788 |
8位 | 明林堂書店 | 大分県 | 75 | 16,399 |
9位 | リブロ | 東京都 | 69 | 21,102 |
10位 | 紀伊國屋書店 | 東京都 | 68 | 107,172 |
11位 | トップカルチャー | 新潟県 | 67 | 33,884 |
12位 | アミーゴ書店 | 大阪府 | 56 | 5,800 |
13位 | 平和書店 | 滋賀県 | 46 | 8,700 |
14位 | 有隣堂 | 神奈川県 | 45 | 50,194 |
15位 | 精文館書店 | 愛知県 | 44 | 19,337 |
16位 | 文真堂書店 | 群馬県 | 43 | 15,900 |
17位 | ブックファースト | 大阪府 | 41 | 18,000 |
18位 | 啓文堂書店 | 東京都 | 37 | 8,198 |
19位 | フタバ図書 | 広島県 | 36 | 35,223 |
20位 | 三省堂書店 | 東京都 | 34 | 24,158 |
日本の本屋 売上ランキング
上記の店舗数ランキングを元に、売り上げランキングで並び直しを行うと以下のようになります。
【書店 売上げランキング】
順位 | 書店名 | 本社所在地 | 店舗数 | 売上高 (百万円) |
1位 | 紀伊國屋書店 | 東京都 | 68 | 107,172 |
2位 | 未来屋書店 | 千葉県 | 339 | 50,718 |
3位 | ジュンク堂書店 | 東京都 | 93 | 50,310 |
4位 | 有隣堂 | 神奈川県 | 45 | 50,194 |
5位 | フタバ図書 | 広島県 | 36 | 35,223 |
6位 | トップカルチャー | 新潟県 | 67 | 33,884 |
7位 | 文教堂 | 神奈川県 | 199 | 31,493 |
8位 | 宮脇書店 | 香川県 | 261 | 26,296 |
9位 | 三洋堂書店 | 愛知県 | 89 | 25,252 |
10位 | 三省堂書店 | 東京都 | 34 | 24,158 |
11位 | くまざわ書店 | 東京都 | 213 | 22,440 |
12位 | リブロ | 東京都 | 69 | 21,102 |
13位 | 精文館書店 | 愛知県 | 44 | 19,337 |
14位 | ブックファースト | 大阪府 | 41 | 18,000 |
15位 | 明林堂書店 | 大分県 | 75 | 16,399 |
16位 | 文真堂書店 | 群馬県 | 43 | 15,900 |
17位 | 明屋書店 | 愛媛県 | 84 | 13,788 |
18位 | 平和書店 | 滋賀県 | 46 | 8,700 |
19位 | 啓文堂書店 | 東京都 | 37 | 8,198 |
20位 | アミーゴ書店 | 大阪府 | 56 | 5,800 |
紀伊國屋書店について、なぜ店舗数が少ないのにも関わらず、これだけの売上をあげられているのでしょうか?
2位の未来屋書店との比較で考えてみましょう。
まず、2位の未来屋書店ですが、こちらの書店はイオングループの書店となっています。すなわち、メインのビジネスはイオンが展開している商業施設(ショッピングモール)への出店となります。
したがって、自ずと店舗数が増えていくことになります。さらにショッピングモールは基本テナントで売上を稼ぐことになるので、あまり書店として大きな面積を取ることはできません。したがって、1店舗あたり売上高はそこまで大きくならないのだと考えられます。
一方の紀伊國屋書店ですが、実は紀伊國屋書店は書店以外にも大学や官公庁といった大口のお客さんを持っています。大学や官公庁は図書費の予算を持っており、そこに紀伊國屋書店の営業マンが行き、所定の図書を購入してもらう…この売上と利益が結構大きいと推察できます。また、単純に書籍を購入してもらうだけでなく、図書館システムの導入や、近年では図書館の運営なども担っているようですので、そういった売上が未来社書店との売上の違いを生み出していると考えられます。