こんにちは。totです。
仮想通貨における販売所・取引所・交換所について
ここ最近、仮想通貨市場が異常な盛り上がりを見せています。
事実、2017年1月1日には、1ビットコイン=11万5,000円だったのに対して、2017年10月20日時点では1ビットコイン=64万円と5倍から6倍までにその価値が上昇している。
デジタルコインとして2009年にスタートしたこの仮想通貨という概念がここ数年で一気に盛り上がりを見せています。世界中で徐々に法整備が進む中、日本でも仮想通貨に対する法整備が進んでいる。
実際に、2017年9月29日、金融庁は仮想通貨交換所として11社に対して、営業許可を出しております。
※ただし、現状、この11社の他にも仮想通貨交換業者として17社が申請を提出しており、その17社に関しては2017年10月31日までは暫定措置として取引所の引き続きの運営が可能となっている。
詳細の企業は以下の記事をご確認ください。
仮想通貨取引所の販売所・取引所・交換所とは?
ここでの”仮想通貨取引所”とは、仮想通貨を取り扱うbitFlyerやZaif、Coincheck、GMOコイン、QUOINEXといった取引所を指しますが、この中でも販売所と取引所、交換所というものがあります。同じ仮想通貨取引所の中で販売所とか取引所とかどういう意味だろうと疑問に思った人もいるかと思いますので、この違いについて説明していきたいと思います。
さらにそれぞれのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、仮想通貨の取引を行うようにしましょう。やり方次第でそれによって、大きく利益を得られることや反対に損失を被ることがありますのでよく理解しておきましょう。
仮想通貨の販売所とは?
例えば、以下のページは仮想通貨取引所bitFlyerのログインページです。
赤く囲った部分、ビットコイン販売所とビットコイン取引所があります。
bitFlyerのような仮想通貨取引所が設置している販売所とは、売買の相手が誰か…というところに大きな違いがあります。
ここでいうビットコイン販売所の場合、我々会員がビットコインを買おうとする場合の対象は、このbitFlyerです。
我々はbitFlyerに対してお金をを支払い、bitFlyerが購入者に対してビットコインを与えてくれるという仕組みになっています。なお、我々がビットコインを売却したい場合も同様で、販売所における売却は我々がbitFlyerに対して売却することになります。
ここで注意が必要です。この販売所にてビットコインを売買する場合、購入するときと売却する時で価格に差が生じます。
【bitFlyerの販売所】
上記は、2017年10月20日時点での価格ですが、
- 購入するときは1ビットコイン=650,868円
- 売却するときは1ビットコイン=625,082円
となります。この差額に関しては販売所であるbitFlyerの手数料となります。
上記だけ考えるとデメリットが大きいように感じますが、販売所でビットコインを購入するメリットはどこにあるのでしょうか?
それは…必ずほぼその価格で買うことができる…ということです。
この必ずほぼその価格で買うことができる…というのは後ほど説明する取引所のデメリットにも通じるところがあるのですが、特別な事情がない限り、bitFlyerからそのビットコインをその価格で購入することができます。これが1番のメリットとなります。
仮想通貨の”販売所”とは、売買の相手がbitFlyerなどの取引所である
仮想通貨の取引所とは?
(交換所という呼び方をすることもありますが、原則としては取引所=交換所という認識で問題ないです。ここでは取引所という名称に統一したいと思います)
販売所と比較して使われる取引所というのは、上記の販売所と対にして考えるのであれば、販売所には決まった相手がいない、というのが大きな特徴と言えます。
すなわち、誰が買い手や売り手かわからない、ということになります。ただし、買い手や売り手が誰かわからないから危ないということにはなりません。
日本の主要な取引所であれば、必ず本人確認をした上で取引所に参加しなければならないのでその取引所は、誰かわかっていることになります。
仮想通貨の取引所は、売り手と買い手が、納得する価格でマッチングした際に売買が成立する形になります。
【bitFlyerの取引所】
上記はbitFlyerの取引所となります。この段階では、緑の字の部分と赤字の部分の範囲内での価格が成立しているということになります。
株式やFXをやっている方だとこの方式は馴染みのある取引形態だと思います。
ビットコイン取引所で購入するメリットは手数料が安い点にあります。例えば、bitFlyerの場合、1ビットコインを購入するには、0.00015 BTCが手数料となります。
1ビットコインが60万円だとすると、手数料は
600,000円×0.00015=90円
となります。
手数料は取扱金額(購入数・売却数)が多ければ多いほどその比率は小さくなります。
一方でデメリットは、需要と供給、そして価格が常に変化をしているため、買いたい時に変えない、売りたい時に売れない、という事象が発生する可能性があります。
例えば、ビットコインがあるとき高騰し始めたとき、人々はその波に乗りたいとビットコインを購入しようとする人が多くなります。その場合、買いたい人が多くなり、売りたい人が少なくなります。するとその価格はどんどん高くなり、購入しようと思ったが買えなかった、という事態も起こってきます。
さらに、逆の場合もありえます。ビットコインがあるとき暴落しても、売却したい価格で買いたいと考える人がいなければそのビットコインは売却できません。気づいたら売れずに暴落しきっていた…なんてことも起こりかねません。
取引所はそれだけ、価格の変動や需給バランスに影響を受けます。
仮想通貨の取引所とは、買いたい人と売りたい人の需給バランスで価格が決定する相対の場である
主要仮想通貨取引所の販売所と取引所の取り扱いについて
ここまで、仮想通貨の販売所と取引所の違いについて説明してきました。手数料の部分だけで考えると取引所の方が安く取引をすることができるということがわかりました。
では、仮想通貨の取引を行うには取引所で全部やればよいではないか…と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実はそうはいきません。
実は、日本の仮想通貨取引所はメインは販売所における仮想通貨の取り扱いを行っているのである。
以下の表で各仮想通貨取引所における販売所・取引所の設置状況について見てみましょう。
おそらくいちばん人気なのはbitFlyerです。口座数も取扱高も日本では1番の仮想通貨取引所です。アプリも非常に見やすいですが、アルトコインの取引所があるのはZaifだけになります(2017年10月20日現在)。
安く手に入れて、売買したいという人はZaifの取引所にて行うことをオススメします。