ムーンスター 第90期決算公告 / 福岡県久留米市でなぜゴム産業が栄えたのか?

こんにちは。totです。

 

株式会社ムーンスター 第90期決算公告

代表取締役社長:猪山 渡

売上高:394 億円(平成28 年6 月期)

当期純利益:4億10万円

利益剰余金:99億5,900万円

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株式会社ムーンスターの事業領域

株式会社ムーンスターはSUPER STARというブランドに代表されるシューズメーカーです。特に子供用靴のメーカーとして有名ですね。

 

 

 さらに、幼児用のキャラクター靴も有名で、Disneyやアンパンマン、ウルトラマンなどのキャラクター靴を製造販売しています。

 

 

日本のシューズメーカーとしては老舗の企業に当たります。福岡県久留米市に本社を置く企業ですが、実は久留米には他にもシューズメーカーがあります。それが、アサヒシューズです。

アサヒシューズは快歩主義というブランドでシニア向けの健康靴を製造しています。紐がなく履きやすく脱げにくいとあってシニアから絶大な人気を誇っています。

 

 

 

 

福岡県久留米市でゴム産業が栄えたのか。

 では、なぜ久留米には靴メーカーが多いのでしょうか?というよりも実は、ゴムメーカーが多いといった方が正しいかもしれません。

 

まず、福岡県久留米市でゴム三社と言われる企業があります。

  • ムーンスター
  • ブリヂストン
  • アサヒシューズ

こうしたゴム工業が発展したのには明治時代のある人物がきっかけだと言われている。それが倉田雲平(初代)である。倉田雲平は成人して着物の仕立て屋をはじめたものの、新参者の着物はまったく売れなかった。

そこで、倉田雲平は着物屋の業務を細かく分析し、足袋が一番複雑で付加価値が高く、さらに消耗度が高いため定期的に需要が発生することを突き止め、足袋製造の専業を始めたのである。

 

当時、長崎を中心に海外技術が輸入されてきており、それを学ぶために2年間出稼ぎにでかけた倉田雲平は、久留米に帰郷後”槌屋(つちや)足袋店”を開業します。この会社がのちのムーンスターとなります。

 

 

そしてその約20年後に今度は同じく足袋の製造効率を図って”しまや足袋店”を石橋徳次郎が開業した。このしまや足袋店がのちのアサヒシューズである。このアサヒシューズは自動車の発達とともに、今後自動車のタイヤが伸びていくと考え、タイヤ部門を設立。そこから石橋正二郎が独立し、苗字をとってブリヂストンが誕生したのである。

 

すなわち、このゴム三社ともに、地下足袋からその足袋についていたゴムを元に発展してきたのである。