名刺管理のSansan:純利益▲6億 第10期決算公告 顧客数から客単価はどのくらいか?

こんにちは。totです。

 

 

Sansanの第10期決算公告

代表取締役社長 寺田親弘

売上:48億3,400万

営業利益:▲6億5,600万

当期純利益:▲6億6,700万

 

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Sansan株式会社の事業領域

"ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する"をMISSIONとして掲げるSansan株式会社。これまでにニッセイ・キャピタル、DCM、産業革新機構、環境エネルギー投資
、サイバーエージェント、リクルートストラテジックパートナーズ、salesforce.com、GMO VenturePartners、日本経済新聞社などが出資を行っている。

 

jp.corp-sansan.com

 

主な事業領域としては、法人向けビジネスのsansanと個人向けのEightと2つのビジネスを展開している。

 

法人向けビジネスとしては、名刺をデータ化し社内で共有できたり、その名刺データを元に組織ツリーを作ることができる。これによって、特に大企業などでは社内ネットワークを活かして営業先の開拓などができるようになったり、異動情報などを知ることができるようになる。

 

  • 初期費用がライセンス費用の12ヶ月分
  • 名刺をスキャンするための機械が1台 月額10,000円
  • 従業員に応じてライセンス費用が発生 最低50,000円〜

となっています。

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個人向けビジネスとして展開しているEightは、名刺管理ソフトである。これまで紙で管理していた名刺をデジタル化しそこでメッセージなどのやり取りが出来る仕組みになっています。

基本的にスマホアプリ(Webもあり)で無料アプリなのですが、名刺の読み込み速度をあげたり、データをダウンロードするためにはプレミアム会員になる必要があります。Eightのプレミアム会員はiPhoneアプリは月額480円または年額4,800円、Androidアプリは月額400円または年額4,000円となっています。

 

もし、両方のスマホを持っている人でプレミアム会員になる際にはAndroid端末での会員化がおすすめです!

 

 

法人向けのSansanが売上の多くを担っているように思われますが、2016年時点での導入者数は4,000社を超えているようです。

 

2016年 Sansan株式会社資料

 

 

おそらくこの時から更に顧客数が増えていると考えられるので、5,000社と考えると、1社あたりの売上高が年間100万円ほどと考えられます。すなわち、月に8万円ぐらい利用している計算になります。

 

この手のサービスはなかなか代替サービスがないということもあり、辞めるのが難しそうなので解約率は結構低いかもしれません。

そう考えると、いかに顧客数を伸ばしながら1社あたりの単価をあげていくのか…付加価値の付け方が重要になってくると考えられます。

 

 

今後、Sansan株式会社はどういった戦略でいくのか、目が離せないところです。